AI開発・運用、AI人材の育成・採用支援サービスを提供する株式会社SIGNATE(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齊藤 秀)は、AIの社会実装における重要性から、法人向けオンラインAI学習プログラム「SIGNATE Quest」上に、ビジネスにおいてAI開発を進めていく上で、他者権利の侵害リスクを下げ、自社権利を最大限保護するために、理解しておくべき関連法律やその具体的な取り扱いなどの法的知識を学ぶことができる「AI関連法律講座」をリリースいたしました。
近年、AI技術やその活用は加速度的な発展を遂げており、労働人口が減少の一途を辿る日本においては、生産性向上を寄与するものとして、AI活用への注目度が増しています。一方で、技術進展の速さから、AI開発における法的整理も日々変化しており、関連法律や実務上の権利の取り扱いに関する理解が難しいのが実情です。そのような状況は、企業活動におけるAIプロジェクトの推進にあたり、利用データや学習済みモデルなどに関する権利の帰属など、AI活用企業とAI開発ベンダー間のトラブル発生の要因となります。
そこで当社は、AI関連法律における専門家と協力し、実際のAI開発フェーズと照らし合わせながら、各フェーズで関連する法律に関する理解を深め、他者権利の侵害リスクを下げ、自社権利を最大限保護するために、現時点におけるベストプラクティスを学ぶことを目的とした「AI関連法律講座」を開発しました。
▼講座ラインナップ
・AI関連法律講座①〜AIの開発フェーズと関連法律〜
・AI関連法律講座②〜フェーズ1:学習用データ作成段階〜
・AI関連法律講座③〜フェーズ2:学習済みモデル作成段階〜
・AI関連法律講座④〜フェーズ3:学習済みモデル利用段階〜
■共著者
弁護士 福岡真之介
西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士、ニューヨーク州弁護士
<委員>
・経済産業省「AI・データ契約ガイドライン検討会」委員
・内閣府「人間中心のAI社会原則検討会」委員
・農林水産省「農業分野におけるAIの利用に関する契約ガイドライン検討会」委員
<著書>
・『AI開発における法律知識と契約書作成のポイント』(2020)
・『データ取引の契約実務』(2019)
・『IoT・AIの法律と戦略[第2版]』(2019)
・『データの法律と戦略』(2019)
・『AIの法律と戦略』(2018)など多数
<略歴>
・1996年 東京大学法学部第一類 卒業
・1998年 弁護士資格取得
・2001年 西村あさひ法律事務所 入所
・2006年 デューク大学ロースクール 卒業(LL.M.)
・2006-2007年 シュルティ・ロス・ゼイベル法律事務所(米国) 勤務
・2007-2008年 ブレーク・ドーソン法律事務所(豪州) 勤務
弁理士 加藤卓士
加藤知的財産事務所 所長弁理士
<略歴>
・1996年 東京大学工学部機械工学科 卒業
・1997-2009年 大塚国際特許事務所 勤務
・2004年 弁理士資格取得
・2005-2006年 Fitzpatrick, Cella, Harper and Sinto法律事務所(米国) 勤務
・2009年 加藤知的財産事務所 開業
■SIGNATE Questとは
「SIGNATE Quest」は、AIを実装するデータサイエンティストの育成からAIプロジェクトを推進するビジネス系人材の育成まで、育成したい人材像に合わせて講座をカスタマイズ可能で、管理者は管理画面上で受講者のアクセス状況や学習進捗、成績等を把握することができるオンラインAI教育サービスです。
昨年10月の発売以来、すでに数多くの企業にご利用いただいているほか、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合機構(NEDO)「AI Quest(課題解決型AI人材育成事業)に関する調査事業」や広島県「ひろしまサンドボックス AI人材育成チャレンジ実施業務」等の行政機関事業においてもご利用いただいています。